僕らのやってること
秋になりました。
稲も穂をつけ、あお色から黄金色へ
収穫までもう少し
草と獣との戦いも大詰め。
僕の暮らしは、4月〜11月ごろまで田んぼが中心
その後も耕作放棄地の再生をしたりするから、結局一年中田んぼに関わっていることになります。
しかもおそらく、他の農業よりも効率悪く、ハードな関わり方。
それが棚田での耕作放棄地の再生と管理
もちろん地元でもずっと田んぼを続けている方はいて、しかもビシッッと綺麗に育ててるもんだから、あまり偉そうなことは言えないのですが
今回は僕らのやってる”棚田の再生”を、なんとか分かりやすく言い換えれないかと思ったので記事にしてみました。
この記事のネタが浮かんだのも
田んぼでの作業中のこと
今月末に控えてる棚田大学の中で、座学を予定しているのですが
○どう伝えれば、初めての人にも僕らのやっていることが伝わるのか
ということがやはり課題だなぁと
ぐるぐるグルグル考えていました。
そういうときって、知らぬ間に他のことを考えていたりするもので
この日もやはり別のことに頭が切り替わっていました。
その日は風が強く
「こんな日はやっぱり海でウインドしてたいなぁ〜」
なんてことから始まり
気がつけば以前読んだ
『SUPで大西洋を横断した男』
の記事を思い出していました。
SUPについての説明は割愛しますが
この記事を読んだとき
「なんでそんなことすんのw」
と思うとともに、ワクワクと尊敬が溢れました。
純粋に、すごいなと。
でも、ニヤニヤしながら読んだのを覚えています。
そしてこの記事を思い出していたとき
ふと。
いや待てよと。
「なんでそんなことすんのw」
これって棚田再生についても同じことが言えるんじゃないかと
そんなことを思ったのです。
別に棚田再生をしなくても
今の時代、生きていけるし
しかも何よりハード
なんでそんなことすんの?
と言われても不思議ではないこと
でも、それでも
この景色が
こう変わっていくこと
季節が変わればこうもなること
それを知ったら
体験したら
もうワクワクが止まらないわけです。
さらに、この地域で暮らすことが
これからの時代にふさわしい価値観をつくっているような、そうも思えてしまうから尚のこと。
このワクワクを、周りの人にもしっかり伝えることができたなら、世界はちょっとでもおもしろくなっていくような気がするのです。
大西洋をSUPで横断することで
世間を湧かせたクリス・バーティッシュのように
自然相手の無理ゲーに挑んでいるのが
僕らのやっていることなんだと
ふと思った秋の1日なのでした。
SUP大西洋横断は本当にすごい
けど、日々していたことはと言えば
パドリングと計画の立て直しなどのはず
これも同じ。
棚田再生のためには
日々草刈りをして、田んぼの管理をする
それに加えて、日々の仕事も
地道なことも積み重ねれば
世界に衝撃を与えられる。